ファズ


1.概要

 ファズは歪み系の中で最も初期に作られたもので構造もシンプルです。 入力された信号を増幅して、高音成分をカット(クリッピング)する事によって 音色と音量に変化を与えているのです。 入力された波形がどんな形であってもクリッピング処理後の波形は 「台形型」の似たような状態になるので繊細なニュアンスの表現には向きません。 しかし、ファズならではの大胆な歪み音は個性的であり、 存在感あるため現在でも数多くのジャンルにおいて重宝されているのです。




2.使用方法

 

(1)ギターソロ

 著しくクリッピングされた個性的な波形は 単音弾きでも絶大な存在感を有しているので 力強いギターソロを奏でる事はできます、 クリップング効果により生まれるロングサスティンも大きな魅力で 使用方法によってはユニークなギターソロが奏でられます。 しかし、ギターソロで重要な高音成分が少なく 音がこもりがちで、ピックングのニュアンスが失われてしまうので 一般的にはギターソロには適さないと言わざるをえません。 ファズならではのエフェクター効果を十分に理解した上で 使用を検討すると良いと思います。


(2)バッキング(伴奏)

 4本以上の弦を同時に鳴らすような演奏をしても 和声が著しく濁っており音程も認識もままならなくなってしまいます。 ですので省略コード(2〜3本)を用いて 和声の響きは失わない絶妙な歪み具合で演奏すると 非常にかっこいい演奏ができます。 また、単音弾きでも十分な存在感を有しているため ファズならではなの単音バッキングが可能です。 単音階であば運指の自由度も上がるわけですから 多種多様なフレーズ作りが可能になってきます。  また、ファズを用いたミュート音は他の歪みにはない 独自の響きがありますのでカッティングの使用にも 適しているといえます。




3.動画説明

 内容
 (1)音波形図を用いたファズの与える影響説明
 (2)ファズ使用前と後の弾き比べ

    動画制作中




4.おすすめファズTOP3

(1)BOSS社 FZ-5

 1960-70年代にもてはやされた3タイプ(FACE/MST FUZZ/OCTAVE FUZZ)のビンテージ・ファズを、 COSM技術で忠実に再現しながらも、オリジナルを超える過激な歪みまで対応します。 その汎用性の高さを最大限に活かして様々なファズサウンドを自在に操る事ができるのです。

    




(2)WAMPLER PEDALS社 Velvet Fuzz

 デリケートなサウンドを追求するプレイヤーのために、派手なケバ立ちやハードなコンプレッションを排し、 ギター本体のボリュームやピッキングの強弱への素直なレスポンスを第一に設計された、究極のファズです。

    




(3)PROCO社 RAT-2

 80年代にジェフ・べックが愛用したことによって世界的定番となったRAT。 他の追随を許さない図太いサウンドとマイルドな歪みは国内外の多くのトップギタリストを魅了し続けています。

    


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