フィンガーイーズ(弦潤滑剤)

 グリッサンドやスライド奏法、その他にもフレット間の移動が激しい楽曲を弾く時は弦の摩擦が気になってしまうもの。 また、ハイフレットを弾くときにも繊細なタッチが要求されるので細かな摩擦でも演奏の阻害因子になりえます。 しかし、フィンガーイーズ(弦潤滑剤)は使用方法によっては木材部分のネックにも吹きかけてしまうため、 それが蓄積されてネックに悪影響を及ぼす危険性を嫌って使用を避けるプレイヤーもいらっしゃいます。 私はフィンガーイーズ(弦潤滑剤)の使用に慣れてしまっているので使用しないと違和感を感じますが、 普段から使用していないプレイヤーは必要性を感じる事もないそうです。 一缶の値段は500円前後でそこまで高くないので試しに購入してみても良いと思います。 ただ、一部の専門家にもネックへの悪影響が指摘されているので、念のためにネックにあまり吹きかけない使用方法を推奨しています。 詳細は下記をご参照ください。


フィンガーイーズ(弦潤滑剤)の用途

1.弦に塗付する

 横着なプレイヤーはネックに直接スプレーで吹きかけますし、そのように使用できるように作られています。 しかし、頻繁に使用するプレイヤーはやはりネックが油分でベトベトするのは気になってしまいます。 そこでおすすめしているのが、はじめにクロス(布)か指先にスプレーの油を吹きかけて、 それを弦に挟んで油分を伸ばします。そうする事によってネックに油分が過分につかず、頻用しても安心して使用できます。

2.ネックの裏に塗付する

 これは個人的に行なっている裏ワザ(?)なのですが、演奏前にネックの裏と左手(非利き手)の手の掌にのばすように吹きかけています。 そうすることによって激しいフレット移動も滑らかに動作できるようになるので非常に演奏しやすくなります。 ネックの裏はたいてい塗装もしっかりされている場合がほとんどなので材質への影響もあまり気になりません。

3.演奏後・使用後に塗付する

 フィンガーイーズ(弦潤滑剤)の第二の役目となるのが錆防止効果です。 精密機械の製造業では就業前に必ずメンテナンス油を塗付して精密機械の錆びを防止しています。 その発想を音楽にも取り入れたのが演奏後にフィンガーイーズ(弦潤滑剤)を塗付するという考え方です。 まずクロス(布)で手汗の水分と汚れをしっかりふき取り、その後でフィンガーイーズ(弦潤滑剤)で湿気から弦を守ります。 完全に弦の劣化を防ぐ事はできませんが、個人的には寿命が1.5倍位は伸びてくれる気がします。 弦交換が面倒くさく感じるプレイヤーは試してみるといいと思います(笑)


フィンガーイーズ(弦潤滑剤)の選び方

 フィンガーイーズ(弦潤滑剤)を何種類も活用してきた経験則から言うと何を使っても大差はありません。 商品裏の記述で使用物質等を調べたりした事もあるのですが、大体が英語表記で物質も難しいものが中心なのでよくわからなかった、 というのが正直なところです。 ただ、自信を持って違いを指摘できるのがヌルヌルの持続時間です。 これは長ければいいという事ではなくて、 塗付後に演奏に程良い摩擦になってくれるものがあったり、 油分感の持続時間が長く感じられるものもあります。 私はこだわる性格なので演奏前に使用する演奏用のフィンガーイーズ(弦潤滑剤)と、 演奏後のサビ止めのために塗付するフィンガーイーズ(弦潤滑剤)を使い分けています。


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