ネック調整
1.概要
エレキギターは、弦の張力で
ネックが反ってしまわないよう中に鉄芯(トラスロッド)が通っています。
トラスロッドを調整する事により最適なネック状態にする事ができます。
弦の種類や張力によってネックの反り方は変わるので、
弦交換の後、チューニングを済ませてからネック状態の確認をする事が望ましいです。
2.確認
(1)チューニングを行います
(2)1フレットと最終フレット(21〜24フレット)を抑えます
(3)12フレットと弦の間隔を確認します。紙一枚分程度(0.1mm)が理想的です。
※0.5mm以上の間隔があれば順反り、フレットと弦がくっついていたら逆反りです
3.順反りと逆反り
順反り
弦が浮いてしまうので弦を押さえづらくなり、押弦時のチューニングも崩れてしまいます。
また、7〜12フレットがびびりやすい時も順反りの可能性が高いです。
逆反り
フレットと弦が接触してしまい綺麗な音が鳴らなくなってしまいます。
主に1〜5フレットあたりで悪影響が顕著に表れます。
4.直し方
(1)トラスロッドを調整する部分を探します。
→ネックの先端か根本にあるはずです
※蓋を取り外して行うタイプのものもあります
(2)トラスロッドを調整する工具を用意します
※調整に要する工具はメーカーによって異なります。
・プラスドライバー
・マイナスドライバー
・六角レンチ
・トラスロッド・レンチ(要購入)
(3)トラスロッドを回して調整します
順反りを直す場合は時計回り(ネジを締める向き)
逆反りを直す場合は反時計回り(ネジを緩める向き)
※急激に調整するとネックに負担がかかり、トラスロッドが折れる恐れもあります。
多くても
30°ずつ丁寧に様子を見ながら慎重に行なっていってください。
六角レンチ
トラスロッド・レンチ