材質と木目を知る
1.フィンガーボードの材質
(1)メイプル指板
とても硬い材質で、シャープでクリアなサウンドが特徴的です。通常はネックと同じようにしっかり塗装されたものや、
オイル・フィニッシュで薄く塗装されたものが主流。明るい黄金色をしています。
(2)ローズウッド指板
甘く優しい音色が特徴的。アタック感は弱い分温かみがある。
価格が安価なのは利点として挙げられる。基本的に無塗装です。渋めの茶色をしています。
(3)エボニー指板
ローズ・ウッドより少し硬い分音色が鋭くなり、メイプルとローズ・ウッドの中間的サウンドと言われています。
高級ギターに多く使われている指板で、基本的に無塗装です。黒色に近い色をしています。
2.ネック(裏面)の材質
(1)メイプル材
非常に硬い材質なので、クリアではっきりとした音色になります。ネックの変形にも強く反りづらいのも利点として挙げられる。
(2)マホガニー材
優しく暖かい音色が特徴的です。メイプルに比べ渋みがかった茶色をしています。
3.ボディ(本体)の材質
(1)アッシュ材
クリアーな中高域と音ヌケの良さが特徴です。
(2)アルダー材
重量は軽く、 中域に特徴がありバランスの良いサウンドです。
(3)ウォルナット材
アタック感が強く、高域がストレートに出ます。重量が重いのも特徴です。
(4)バスウッド材
アルダー材に似て 高域〜低域までバランスの良いサウンドです。
(5)マホガニー材
ファットで中低域に特徴があります。アタックはあまり歯切れよくないので、ハムバッキングPUとの相性が良いです。
(6)メイプル材
クリアーでアタックの強い、輪郭のハッキリしたサウンドです。
かなりの重量があるので、ボディ全部がメイプルという品は少なく、一部のみに使用される事が多いようです。
(7)ローズウッド材
マホガニーをちょっと硬くしてウェットなサウンドです。重量も結構あるのでエレキギターにはあまり使用されません。
4.木目を知る
(1)板目材と柾目材
板目材と柾目材は丸太からどのように木取るかによって決まります。
髄(樹心)付近は未熟材といって材質が柔らかくギターには使われません。
丸太を挽き割っていくと板目材に対して、柾目材は僅かしか取れません。
板目材に比べ、柾目材は変形が起こりづらく、く頑丈なので貴重な材として扱われています
※総括
初めてギターを購入する場合、材質と木目を過度に気にすると神経質になってしまうため、
予備知識として何となく把握しておけばよいのではと考えます。木目についても、
柾目材である方が好ましいとは思いますが、
決して、板目材が欠陥品というわけではないので
安心して自分の気に入ったギターを選んで頂ければ良いかと考えます。