1.MTRの選び方

MTRを選ぶ際のポイントは自分の用途を事前にしっかり考えておく事です。 一人で楽しむ分にはチャンネル数は少なくても十分に楽しめます。 バンドで使う際には必要となるチャンネル数を把握する必要があります。 ボーカルとギター、ベース、その他楽器をいくつ使うのか、 そしてドラムパートの録音に何チャンネル用いるかによって必要数が変わってきます。


2.MTRの種類

(1)カセットMTR

WAVファイルが主流でない頃には収録した音源をそのままカセットテープに書き写すMTRが主流でした。 カセトテープの消費、そして音質、複製の側面から現在ではデジタル式が優れていたので、 あまり使用されなくなりました。

(2)デジタルMTR

収録した音源を無加工のWAVファイルに書き写せるのがデジタルMTRです。 完成したファイルを直接内臓のディスクドライブからCDに書き写したり、 USB端子を用いてパソコンに送信する事が主な音源の作り方になります。 完成した音源データを後から編集したり、音圧調整、複製も可能になりました。


3.MTR選びのポイント

(1)大きさ

MTRの最大の利点はスタジオに容易に持ち運べる点ともいえます。 実際に自分がどのような移送手段でどのように持っていくか考えて、 購入前に実寸法を確認し、適切なケースに入れて 持ち運ぶことにも意識を向けておくと良いと思います。

(2)チャンネル数

MTRを選ぶポイントとして重要なポイントに挙げられるのがチャンネル数です。 チャンネル数は多いに越した事はないのですが、 チャンネル数が多いほどMTRの値段も高くなってしまうのも事実です。 そのため不安なようなら自分が考える必要チャンナル数+αくらいを意識して購入しておけば 買って後悔するリスクを軽減させることができます。

(3)同時録音数

個別録り・別録りを行なう方であれば1〜2チャンネルもあれば十分なのですが、 バンド等の集団で一発録りをする際に必要になってくるのが同時録音数。 チャンネル数とイコールでないものが主流である事は予め理解しておく必要があります。 従来は同時2チャンネル録音が主流だったのですが、 近年では8チャンネル以上の録音も可能な機種が登場しています。

(4)編集機能

入力した音源を複製・カットしたり、 エフェクターをかけたり、音量調整を行なったりと マスタリングの役割も担っているMTRには編集機能も大切です。 近年のデジタルMTRはどのメーカーも多彩な機能を搭載しているので そこまで心配する項目ではありませんが、 機能な多彩な分、操作性の良し悪しも重要になってくるので購入前に口コミ・評判を確認してみると良いと思います。

(5)パソコンとの互換性

録音したWAVデータをパソコンに送信できるのかいなか、 そしてパソコンとの互換操作が可能かどうかも確認していきます。 MTRの画面は小さいためパソコンもスタジオに持ち運んで作業するような方は 互換機能があると大変便利です。

(6)入出力端子の確認

多くのMTRにはアナログXLR端子とフォーン端子のどちらからでも録音できるように設計されています。 そのためあまり心配する項目ではありませんが、突き詰めていくとコンデンサーマイクを使用するための ファントム電源供給機能の有無、USB機能、PHONE/出力端子の質、等も入念に確認していくと尚確実です。


メーカー別おすすめMTR

(1)ZOOM

ZOOM社のエフェクターはパソコンとの互換性に非常に強いのが特徴です。 下図のMTR(8chタイプR24)ようにオーディインターフェースとパソコンを接続する事によって、 最大8チャンネルをインプットし、その情報を2チャンネルに収束してパソコンに即時送信します。 その情報をパソコン上の画面ですぐに確認、修正できる機能があるのでMTRとパソコンの二つの長所を 同時に発揮することができます。


(2)TASCAM

48V対応のコンデンサーマイクに対応したファントム電源供給が可能なXLRマイク端子、
本体内蔵の高性能コンデンサーマイク内臓なので、当メーカー1機で高音質の録音を可能にしています。
カセットMTR時代からのノウハウを駆使して高い操作性、簡単な操作はユーザーからとても評判です。
無音部分の編集や複製、ノイズカット機能、無音挿入機能も搭載しているのも特徴です。
ボーカルやアコースティックギターの生音も美しく響くようにリバーブ(残響音)エフェクトも使用できるように なっています。各トラック毎にすぐにリバーブをかけられるようになっているのもポイントです。
また、自動的にマスタリングをしてくれるAuto Analysis Mastering機能があり、
マスタリング初心者が参考にしたり、デモ音源の際に手早く編曲をする、といった事もできるように作られています。


(3)BOSS

エフェクター作りで常に音楽業界の最先端を走り続けるBOSS社のMTR。
音質へのこだわりを持つプレイヤーに好まれている傾向にあります。
近年ではコンパクトタイプのMTRにも注力しており、
手軽にスタジオに持っていけるMTRを数多く取り扱っているのも特徴です。


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