ピックの種類と選び方

 ピックとは、弦をはじくための道具です。 材質は主にプラスチックを使用するため 使用を重ねると削れてきてしまう消耗品です。 交換時期は個人差がありますが、音色と弾きやすさに影響するので予備のピックを 持っておくことをおすすめ致します。

1.種類

(1)ティアドロップ型(二等辺三角形)

 多くのギタリストに好まれている一般的なかたちです。 先端に向かうにつれシャープになっていくので、 細かい動作をこなしやすくテクニカルな単音弾き・ギターソロなどに適しています。 不慣れな扱いをすると大きなピッキング動作(コード弾き)で角度がズレてくる事があるため弾きにくく感じる プレイヤーもいらっしゃいます。

           



(2)トライアングル型(正三角・おにぎり型)

 ティアドロップ同様、ポピュラーなスタイルです。 ティアドロップに比べ広角のため、カッティングやコード弾き等の1〜6弦を同時に振りぬくような ピックング動作をスムーズに行なう事が可能です。 逆に単音弾き等の1弦ずつ細かく演奏する場合には先端が丸みを帯びているため弾きにくく感じるプレイヤーもいらっしゃいます。 3つの頂点どこでも使用可能なので他の形のピックに比べ消耗速度が遅い事も大きな魅力です。

           



(3)ジャズ型

 ティアドドロップ型の先端をさらにシャープにし、サイズも小さくしたモデルです。 ティアドロップよりも更にスムーズなピッキングが可能で、JAZZギタリストはもちろん、ハードロック、ヘヴィーメタルギタリストの愛用者も多いです。 ピックの大きさそのものが小さめなため不慣れですとコード弾き等の大きな動作が行いづらく感じるプレイヤーが多いようです。

           



(4)サムピック型

 フィンガーピッキングで演奏する際に、親指にはめて使用するタイプのピックです。 このピックを使用することでめりはりのある演奏が可能になります。 扱いが難しく特殊なため使いこなすには練習が必要です。

           




2.厚さ

(1)ソフト(薄型)

 厚さ0.5mm〜0.6mm程のッピック。。ピックと弦の接触がしなやかになるため、 音色もしなやかでソフトな雰囲気になります。 コード弾きやカッティングにて美しいサウンドを奏でますが、 ピックがしなってしまうため細かなピッキング動作が


(2)ミディアム

 厚さ0.7mm〜0.8mm程のピック。ソフトとハードの中間特性を持ちバランスに優れています。


(3)ハード(厚型)

 厚さ0.9mm以上のピック。しっかりと弦をはじくため アタックが強く輪郭のはっきりした音色になります。 手首の角度を調節して細かな動作も行ないやすいですが、 不慣れだと音色のコントロールが難しい傾向にあります。

   

3.材質

(1)セルロイド

 柔軟性があり使い易く、一般的に多く使われている。 優しいサウンドが魅力的ではありますが、 削れやすく消耗が早いのが欠点です。

(2)ナイロン

 硬めで磨耗に強い。アタック感が弱い。

(3)ポリアセタール

 ナイロンに特性が似ており磨耗に強い。環境変化に強く 汗をかいても滑りにくいのが大きな魅力。

(4)デルリン

 なめらかな音色が美しい材質です。 摩耗が早く、滑りやすいのが欠点。

(5)金属製

 ロックサウンドに活かせるアタックの強いサウンドが魅力的。 ピックの摩耗は少ないものの弦の寿命を縮めてしまうのが悩みどころです。

 ※ 総括

 ピックそれぞれの個性についての説明を参考にしていただければ幸いですが、 使ってみないとわからない部分も多々あるかと思います。 価格も手頃なので色々試しながら、ご自分の好みやプレイスタイルに合ったピックを 模索していくのがよろしいのではないかと考えます。



4.おすすめピック



5.ピックホルダー

 

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